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もう少し

次回更新予定分の「夏目友人帳」とのクロスオーバー作品、ほぼラスト近くまで書きあがりました。
長さもだいたい予定どおりv 
今週末までには、UP出来そうです。

今回の話のスポットは夏目とりんちゃんの、どこか似たような境遇でのそれぞれ妖怪に思うこと、みたいな。
夏目キャラがまだこなれていないのか、書いていて微妙にズレを感じるんですね。
原作版とアニメ版が混じっていて、それが上手く融合していないような。
ややクロスオーバーでの夏目の方が元気度20%増しになっているような気もします。

この話、書いている途中で最初2本だったものを1本に纏めようかととちょっと悩みました。
が、それでは上手くプロットを組み立てられなかったので、「りんちゃん編」と「殺兄編」みたいな感じで、話の視点が誰メインかで分けました。

「たんぽぽ、ゆれて」はりんちゃん視点。
タイトル未定ですが、上の話の続きのようなスタンスで殺兄視点のSSを書きます。

書きにくいなと感じるのはクロスオーバー物の難しさと言うよりも、「夏目友人帳」は原作やアニメそのものをそのまま楽しみたいという気持ちが強いからかもしれません。
好きだからこそ、「二次創作」にしたくない種類の作品なんだなぁと。
この春から入った「鋼の錬金術師」もそんな好き作品。

好きで好きで「二次創作」したくなる作品と、好きだからこそそのままを楽しみたい作品との線引きが、自分でも良く判りません。
とりあえず2本、これを書いてみて気持ちを落ち着けようと思います。

で、恒例の更新予定分のチラ見せです(笑)

* * * * * * * * * * * * * * * * * * *

「どうした、夏目。変な顔をしとるぞ」
「あ、先生。いや、今そこの野原で珍しいものを見たから……」

 ん~と伸びをするとにゃんこ先生が、ぽんとおれの肩に飛び乗ってきた。

「珍しい? ま~たお前は厄介な事に首を突っ込むつもりか」
「首を突っ込むって……。おれは何もしてない。ただあの女の子には側にいた妖怪が見えていたみたいだけど、それが当たり前みたいな感じだったからどうしてだろうと」
「女? 美少女か!?」

 からかう気満々でにゃんこ先生は、そんな事を聞いてくる。

「……普通の小学生だよ。側にいたのは頭が二つある竜みたいな奴だったけど」
「双頭の竜? それは大物だ。ここらの妖怪が騒ぎ出せねばいいが。それにしても、そんな大物を従えておるとは、その娘只者ではないかも知れん」
「先生?」
「よし! そいつの顔を見てやろう。私をそこに連れてゆけ、夏目」

 おれは内心溜息をつく。にゃんこ先生は招き猫を依代に長年封印されていたせいで、今ではその姿に馴染んでしまっている。もともと妖怪などは、『見える者』でないと見えないもの。にゃんこ先生の場合、招き猫そのものが実体化して動き回っているから普通の人にも見えるけど、本性は巨大な犬に似た妖だ。
 妖怪の人間(?)関係は良く判らないが、にゃんこ先生の本性である斑(まだら)はかなり大物で強大な妖力を持っていると他の妖怪達に認識されている。
 にゃんこ先生曰く、『まわりの妖怪達から一目置かれる高貴な妖(あやかし)』らしい。

( それか。つまり、敵愾心ってこと? 確かに竜なら犬より上かもしれないし )

 気紛れで勝手なことばかりしている先生だけど、いざと言う時の力は本物だ。

( 力比べでも仕掛けそうだな、先生。あの竜の妖、そんなに悪い気は感じなかったのに )

「夏目!」
「判った。ちょっと着替えてくるから」
「なんじゃ、デートに誘われた女みたいな事を言いおって。小学生相手に格好つけるつもりか」
「……なんで、そうなる?」
「いや、お前と同類なら分かり合えるかもしれんじゃろ? 年の差が気になるが、そんなの私たち妖からしたら些細なこと。なにしろお前、いい年をして女っ気皆無じゃし」
「先生……」
「ん、いや。おったな、お前にちょっかい出してるのが。ヒノエもあれもいちおー女妖(おんな)か」

 へらへらと笑いながら言う先生の様子に、思わずいらっとしたものを感じる。

「うるさいよ、先生! 行きたければ勝手に行けば!?」

 おれはそんな捨て台詞を残して、二階へと上がっていった。階段を上がりながら、あの女の子の様子を思い返す。あの子は間違いなく、隣にいた妖怪が見えていた。そしてまるで友だちか何かに向けるように、笑顔で接していた。

 本当ににこにことした、明るい笑顔で。

 あの子の側にあの竜の妖怪が居なければ、本当にただの小学生にしか見えない。おれや祖母のように周りの人間達に気味悪がられて、避けられて仲間はずれにされているようには思えない。

 だけど、それは本当にそうだろうか?
 
 あの子もおれや祖母のように『人の輪』に馴染めない子なのかもしれない。ただ祖母と違うのは『友人帳』などと言う手段ではなく、本当に妖怪と友だちなのだ。いつも、あの妖怪が側に居てくれるから、笑っていられるのかもしれない。

( 『友人帳』、か。レイコさんも面倒な物を残して逝ってくれたよな )

 おれはいつでも持ち歩いている『友人帳』に軽く手を触れた。
 『友人帳』とは、妖怪が見えることで周りの人々に冷遇された腹いせに、祖母レイコが八つ当たりで手当たり次第妖怪にケンカをふっかけいびり負かしては、子分になる証にその妖怪の名前を紙に書かせ束ねた物だ。これに名がある妖怪はそれを手にした者に、逆らえない。名前を返して欲しい妖怪や、『友人帳』を奪って自分の物にしたい妖怪などが祖母の前に現れるのを見越して。

 そんな事をしてまで祖母は、友だちが欲しかったのだ ――――

 階下からうるさく催促する先生の声を聞き流しつつ、そんな事を思う。

( にゃんこ先生…… )

 今のおれは、レイコさんよりあの子に近いのかもしれないと思う。
 もし、そうなら ――――

( やっぱり、あの子と話をしてみたいな…… )


と、こんな感じです。

このSSの後は「花ごよみ」の最終話を更新します。
「花ごよみ」もまとめて読むと、その章ごとの文章量に大きく差があって正直どーしたものかと。
最初が拍手お礼用の本当に短いSSからスタートさせて、途中発表形式をちゃんとしたサイト内作品に格上げした頃から、まともな文章量にシフトしてきたものですから…^_^;

あの頃は拍手お礼SSと言う、本来の目的から半分外れたサイトコンテンツ的な使い方が面白くていろいろやっちゃってました。
サイトリニュの際、シンプル化出来るところはシンプルに。
本来の姿に出来るものは、本来の姿にと変更した結果。
だからといって、短い分を修正書き足したいとは思わなくて、全体を見てそのアンバランスさに苦笑いするだけなのです。

2009年04月14日 近況報告 トラックバック:0 コメント:0

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